【離婚】子どもにどう説明したらいい?

夫婦で話し合って離婚することに決めたけど、子どもにどう説明したらいいのか、どのタイミングで話したらいいのか悩んでいませんか?

当事務所のご相談者様にも、お子さんへの離婚の説明に頭を悩ませておられる方がたくさんいらっしゃいます。

本記事では、子どもに離婚を説明する際に抑えておきたいポイントと、タイミングをご紹介します。

離婚することをこれからお子様に伝える方は、その前に必ずご一読ください。

子どもが「離婚」を理解できないと決めつけない

子供が「離婚」を理解できないと決めつけない

もしかすると、子どもに対して下手に離婚を伝えることへの恐怖や、伝え方をミスしてはいけないといった気持ちがあるのではないでしょうか。


子どもの年齢によっては、自分たちが離婚することを伝えなくてもいい、わかる年齢になったら理解してくれるだろうと考えているケースもお見受けします。


しかし、「わかってくれるだろう」というのは子どもに対する単なる親の期待であり、押しつけです。

離婚することをポジティブに捉えてほしいと思うのであれば、きちんと説明することが必要です。




例えば、子どもが3歳ぐらいの頃、公園からなかなか帰らなくて「おうちに帰ったらおやつ食べようね」とその場しのぎで言ったことをしっかり覚えていたり、以前あった出来事に対して「前は〇〇と来たね。」「この前は〇〇して遊んだね」「〇〇と会ったね」と覚えていてびっくりしたことってありますよね。


子どもは大人が思っている以上によく覚えているのです。


離婚というものがどういったことなのか理解はできなかったとしても、シチュエーションや部分的な理解は記憶として残っています。


「そういえばお母さんとお父さんの話を妹と一緒に座って聞いたな。嫌いになったわけじゃないって言ってたのは覚えてるけど、あれは離婚のこと話してくれていたのか。そのあとみんなでケーキ食べたっけ。」と思い出すことも十分に考えられます。



子どもだから説明しても理解できないと決めつけて、そのチャンスを逃すと心にずっとモヤモヤが残り続けることにもなりかねません。


説明を怠ったが故に、子ども自身が、親が離婚したのは自分の責任と感じてしまうことさえあります。


自分が言うことを聞かなかったから両親が喧嘩をした、離婚したのはそのせいだ、と自分のささいな行為が離婚の原因になってしまったと想像して罪悪感を生んでしまうケースもあるのです。


それは離婚する親として一番望んでいないことのはずです。だからこそ、離婚する前に伝えることが重要なのです。

離婚をどう伝える?

離婚をどう伝える?

ポイントは、「お父さんとお母さんは、これからもずっと〇〇ちゃんのお父さんとお母さんだよ」と伝えること。


両親が離婚をすると、どちらかの親と生活を共にしなくなるのが通常ですから、子どもの混乱を減らすためには、離婚したら一緒に暮らせなくなることは説明しておいた方が良いでしょう。


他にも、苗字が変わる場合はそのことや、生活面に起こり得る変化については説明しておいた方が戸惑いを減らせるのではないでしょうか。


そして、子どもに離婚を説明するうえで最も大切なのは、離れて暮らすことになる親もずっとあなたのお父さん(もしくはお母さん)だと伝えることです。


これは親の立場では言葉にするまでもなく当然のことだと思うかもしれませんが、急に家から出て行った親に残された側の子どもにとっては言葉で伝えてもらうことで安心感が全く異なるのです。


例えば、小学校低学年ぐらいの子どもの場合は、好きだった子を例にあげて、「あなたも〇〇くんのことが好きだったけど今はもう好きじゃなくなったって言ってたよね?でも〇〇くんのこと大嫌いになったかな?お友達としては仲良しだし、好きだよね。でも、もう好きにはならないでしょ?パパとママもそれと同じなんだよ。」と伝えると分かりやすいかもしれませんね。


夫婦として一緒に人生を歩んでいくよりも、お互いに別々の道を選んだ方が家族みんなが幸せになれると判断したことを、ご自身の言葉で子どもに伝えることが、子ども自身が自責の念に駆られず、両親の離婚をポジティブに受け入れられる方法なのです。

まとめ

まとめ

本記事では、子どもに離婚を説明する際のポイントとタイミングについて解説しました。


もしまだ、お子さんに離婚することを伝えられていない方、伝えなくていいやと思っていた方はご自身の状況に当てはめて、ぜひ参考にしてみてください。